2023-04-24
ブレンドコーヒーについて
ブレンド方法
ブレンドでもう一つあるのは「プレミックス」と「アフターミックス」です。
「プレミックス」は生豆の時点で豆を混ぜ焙煎する方法、「アフターミックス」はシングル豆をそれぞれ焙煎し、後から混ぜる方法を指します。それぞれにプラス・マイナスの要因があります。
①プレミックス」
- 一度で焙煎するので、味に統一感が出る
- 必要な量を一度で焙煎できる
- 全て同じ焙煎度合いになるので、平坦な味になる可能性がある
②アフターミックス
- 焙煎度合いの違う豆を混ぜることで、より特徴のあるイメージになる
- 豆の状態によって微調整ができる
- 違う焙煎の物を混ぜるのでバランスを調整するのが大変
- ブレンドする豆の種類をそれぞれ焙煎する必要がある
などでしょうか。
飲む段階ではお店が「この味が出したい」と思って作り上げた物なので、プレミックスもアフターミックスも味に差はありません。私は基本プレミックスで焙煎しています。理由は師匠からプレミックスで教えられたから。という単純なものです。
アフターミックスで行っている焙煎士さんは「先に混ぜてから行うのは技術や経験が高くないとできないからなあ」なんておっしゃっています。私は師匠からアドバイスを受けながら、というより二人羽織状態でブレンドを作ったので(笑)あまり大変さは感じませんでした。
実際焙煎を行う立場となると、アフターミックスの方が、豆のバランス調整が大変だろうなと思います。さらにそれぞれ焙煎する必要がある。例えば当店の「ひだまりブレンド」はグアテマラを主体に5種類の豆をブレンドしています。アフターミックスでしたら、1つのコーヒーを作るために5回焙煎する必要があるのです。…プレミックスで良かったとしみじみ思います。
こんな工程があることを知っていただくと、ブレンドコーヒーも感慨深い物になってきたかと思います。ブレンドも、シングルも、スペシャルも。関係なく、そのお店や焙煎士さんのコーヒーを楽しんでいただければ嬉しいです。
―終わりー
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