コーヒーの抽出ポイント
美味しいコーヒーを淹れよう3
挽き具合や湯温、時間を変化させることで、コーヒーの味わいも調整できることが分かりました。
でも、「調整が複雑でめんどくさい!」と思われる方も多いでしょう。
豆が異なるたびに挽き目を調整するのは大変ですし、特に抽出時間を変化させるということは、お湯の注ぎ方がバラバラになってしまいます。一般的に1杯の抽出時間は2分〜5分程度を推奨されている方がほとんどですので、抽出時間は固定した方が良いかと思います。
湯温を調整するだけでも、味わいが変わりますので、まずはそちらから始めても良いかと思います。
表は深煎り・中煎り・浅煎りでのおすすめの湯温をまとめたものです。
これらを目安に自分の好みの抽出具合を探っていくと良いでしょう。
でも、これはあくまでも目安。「深煎りだから85℃以下でないと」というわけではありません。
熱いコーヒーが飲みたければ、高い温度で淹れれば良いし、酸味の強いコーヒーが好きであれば、低温で抽出しても良いのです。
ちなみに当店のハンドドリップで行う1人分の入れ方は
挽き目:中挽き
豆量:12g
湯温 :88℃
抽出時間:2分40秒前後
抽出量:160cc
を基本としています。自分の分だけを淹れるのであれば、豆に合わせて粒度や温度を変えたほうが良いですが、その度にグラインダーのメモリを変えたり、温度を変えたりしていては、機械が壊れやすくなるし、調整時間がかかり、お客様をお待たせしてしまうからです。
深煎りは苦味を楽しみ、浅煎りは酸味や甘みが特徴であるので、それを生かすという点でも今の抽出方法が自分には合っていると思っています。
お店の方のコーヒーの抽出方法を見ると、お店によって淹れ方が全く異なることに気づいている方も多いと思います。淹れ方によってテイストが変わるコーヒー。「どのような風合いで淹れたいか」で方法が違ってくるのです。自由度が高いコーヒーは、十人十色。千差万別。自由だから楽しいけど、自由だから難しい。多くの方がコーヒーにハマる理由の一つかもしれませんね。
お気に入りのコーヒー屋さんを見つけたら、そこのコーヒー豆を使って、オーナーさんに道具の選択や、淹れ方を伝授してもらいましょう。そこから自分のやりやすい方法を探っていくのが、近道かなと思います。
―終わりー
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